「髷替え」


「おふく」
舞妓生活2〜3年で、「髷替え(わげかえ)」という儀式を経験する。「割れしのぶ」に結っていた髪を「おふく」という形にするのだが、昔は旦那がつくとこの儀式をしていたらしい。水揚げと呼ばれる初めて旦那をとる儀式と「髷替え」は切り離せないものであった。町娘が「桃割れ」に結い結婚すると「丸髷」に結い替えていたのと同じことである。髪型で年齢や身分を表現していた日本古来の慣習が、廓の中にはまだ残っているが、現在では旦那がついて髷替えをする例はほとんどなく、適当な年齢で吉日を選び挨拶回りをする。それでも、髷やかんざしが地味になり、赤が見えた衿元が白と銀糸で縫いつぶされ、一文字にしていた帯あげを結んで帯に入れると、胸元もふっくらと見えて、なんとなしに大人っぽく感じられるものである。


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